弦楽器 Vivace

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Antonio Capela 1990年製作

2020.04.27

告知
Antonio Capela 1990年製作

Antonio Capela
1932年5月25日ポルトガルに生まれ、父ドミンゴ カペラ(1904-1979)に師事しました。
1961年カルースト グルベンキアン財団からスカラシップを受けてパリ、ミルクールを訪れ、Etienne Vatelotに修復技術を、Morizot 兄弟から製作法を学びました。

Antonio Capela 1990年製作

その後スカラシップの更新により、1964年からクレモナでPietro Sgarabotto (1903-1990)やSimone Ferdinando Sacconi(1895-1974)の指導を受けました。

Antonio Capela 1990年製作

カペラの楽器は細心の注意を払って作られ、リエージュ(1963年6つのメダル受賞)、クレモナ(1965年ゴールドメダル、1969年ゴールドメダル)、ポズナン(ポーランド)(1967年、1972年ゴールドメダル)など数々の国際製作コンクールで受賞しました。

Antonio Capela 1990年製作

現在87才のアントニオ カペラは、息子のジョアキン カペラ(現在57才)を後継者として育てました。

Antonio Capela 1990年製作

このバイオリンは58才のときの作品で、美しいイエローオレンジのニスと均整のとれた木目の材料で作られ、エッジやf字孔のカッティングはシャープで迷いがありません。製作者自身のオリジナルの駒で調整済みで、その音は柔らかさと強さ双方の表現力に幅があり、明るくバランスの良さも優れています。

Antonio Capela 1990年製作

鑑定家エリック ブロット氏はイタリアン バイオリンのオーソリティーの立場から、このポルトガルの名工のバイオリンについて"このバイオリンがアントニオ カペラによって作られた本物であることを疑う理由はない"と鑑定書で意見を述べています。

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