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梅雨時の楽器管理

2021.06.05

告知
梅雨時の楽器管理

今年は早めの梅雨入りですが、楽器や弓の調子はいかがでしょうか。
湿度は楽器や弓に大きな影響を及ぼします。
この季節になると、
・楽器が前より鳴らない
・弾いた時に弓が重く感じる
・今までなかった雑音が聞こえる
など様々な変化が起こります。
最近、演奏中に雑音が気になることはありませんか?
見落とがちですが、湿度により、楽器のボディの接着が剥がれる可能性があります。
楽器の接着には、「にかわ」が使用されていますが、湿度によるボディの膨張、収縮によって、ある日突然剥がれます。
これは特性上しかたのないことですが、雑音の原因にもなりますので、見つけたら早めの修理をオススメします。点検では、楽器のフチに沿ってコンコンと軽くノックするように叩いていきます。剥がれているとパシ!パシ!と明らかに異常な音がします。

梅雨時の楽器管理

弓に張られている毛も湿度の影響を受けます。
多湿な環境下の毛は、伸びて、ボサボサの状態になります。
特に、継続して半年程度使用した毛は、既に摩耗しているため余計に弾きにくくなります。
そのためこの時期に一度毛替えをすると、音はもちろん、弾きやすさも大きく改善します。

梅雨時の楽器管理

急激な湿度の差により膨張や収縮を繰り返す楽器は、ボディ内部に立つ魂柱に影響を与えます。例えば魂柱が緩んでしまうと、音の張りや、4弦の音量のバランスが変化します。この場合、魂柱の強さを調整することによって楽器の鳴りが改善する場合があります。

高温多湿な日本ですが、小まめな点検や調整をして、楽しく演奏しましょう。
楽器や弓のことで気になる方はぜひ気軽にお問い合わせ下さい。

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