Samuel Allen(1838-1914)は当時W.E.ヒルの仕事を請負っていたJames Tubbsがヒルと以前から意見の対立がある中、ヒル家の娘たちの歌の教師をしていたご縁で(アレンの職業は歌手、楽器、弓製作者と記録されていました)Tubbsの代わりに工房の弓職人として働くことになりました。(1880年から1891年までの11年)

W.E.ヒルはJames Dodd IIの影響を受けたアレンの技術を高く評価し.彼の家族の生活支援もしました。

この美しいフェルナンブコ材と金、黒檀で作られた弓は重さが62,2gですが、弓先が細く繊細で、軽く感じる弓です。スティックには最初期のヒル弓にある“W.E.HILL”のスタンプが押されています。クリアで雑味のない音は楽器のグレードをワンランク上げてくれます。

Pierre Guillaume 鑑定書