弦楽器 Vivace

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E.F.Ouchard and E.A.Ouchard ca.1930 (collaboration)

2025.05.22

告知
E.F.Ouchard and E.A.Ouchard ca.1930 (collaboration)

Ouchard familyは三代に亘る弓作りの家系です。初代のエミールフランソワ(1872-1951)はCuniot-Huryの弟子で多くの良質な弓を残しました。その息子のエミールオーギュスト(1900-1969)はCuniot-Hury工房で父より弓作りの手解きをうけます。1930年代には頭角をあらわし30年代後半には父の工房を受け継ぎますが、父のやり方と意見が合わないことが多くなり、翌年エミールオーギュストはパリで
独立をし、40年代にはパリのコンテストに出品をし高い評価を受けたり、アメリカに渡り弓を製作したりとOuchardの名をヨーロッパだけでなくアメリカにもその名を知らしめることとなりました。

E.F.Ouchard and E.A.Ouchard ca.1930 (collaboration)

この弓は1930年頃に製作された弓でフランソワとオーギュストの合作ですが、息子のオーギュストに近い作風と弾きごたえを感じます。

E.F.Ouchard and E.A.Ouchard ca.1930 (collaboration)

重さは61グラムで大変操作性が良いです。楽器の音のたちあがりが良いのでスピカートなどの細かい操作も難なく弾けます。また音色は明るく華やかで、大きな音から小さな音まで楽器の可能性を存分に引出してくれます。弓でこんなに音が変わるのか!と感じていただけると思います。

鑑定書: P.Child

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