10月末〜11月初めに開催された4つのオークションの下見会に参加するため、27日(金)よりロンドンに出張して参りました。

会場はホテルの一室や文化施設の一室などで催され、演奏家やディーラーなどが思い思いに楽器を手に取り、試弾したり楽器の内部を確かめていました。

最近は円安や輸送費の高騰などに加え、コロナ後、より顕著な国力によるマネーパワーが競りに大きく影響を及ぼしていることをあらためて強く感じさせられました。日本での円安傾向は来年から再来年にかけて円高に転換するとの予想もありますが、現状は良いものを手に入れるには海外、国内問わずいつも入手する機会を逃さない必要があると感じました。
下見中に他のオークション本番もあり様々落札しました。11月初め開催のオークションは下見だけして、帰国してからネット入札での参加にしました。(ロンドンの宿泊費はとにかく高い！)
今回のオークションでも予定落札価格を大きく上回るロットが数多くあり、チェックしていたバイオリンやチェロ弓が予定落札価格の2倍、3倍となる状況にはかなり厳しさを感じました。

しかしながらこれまでの販売価格が維持できそうで、魅力ある楽器や弓をそれぞれのオークションから落札しました。

滞在期間中は雨が突然降って来たり突然晴れたりで天気も目まぐるしく変わりましたが、各々会場への移動は比較的近く便利でした。気温も最高気温12℃くらいで日本より少し寒い程度で過ごし易かったのも良かったです。

実質3日間で多くの楽器、弓の中から吟味して参りました。入荷の状況に寄っては少しお待たせすることがあるかもしれませんが皆様にご紹介出来るのが今から楽しみです。