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ヴァイオリン弓用イペ材について

2024.05.06

告知
ヴァイオリン弓用イペ材について

フェルナンブコに変わる弓としてイペ材の弓が出回っています。
イペ材は一般的に建築用材として知られていますが、弓の材料としてのイペ材は別名「パウダルコ 弓の木」と呼ばれ、元々はブラジル原住民が弓矢を作るためにこの材料を使ったことに由来します。

イペの木は幹が幅80センチ、高さ30メートルに達することもある落葉樹です。木目は真っ直ぐで節ができにくく、密度の高い重い材料です。欧米では古くからイペ材を使用した弓も作られてきました。

イペ材はフェルナンブコ材と見分けが付きにくいですが、写真のようにフロッグの雌ネジを入れる穴の中の色である程度判断をすることができます。
上の弓は内部が黄土色でイペ材を使用している弓です。
下の弓は内部が赤褐色でフェルナンブコ材を使用している弓です。

現在バイオリン弓用材料はイペ材だけでなくフェルナンブコ材と同じ科に属する別の材料での研究、試作も進んでおりますのでその都度ご案内させていただきます。

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